診療科案内 消化器内科

診療時間情報
外来診療受付時間

午前8:00〜午前11:30
月曜日〜金曜日(祝日を除く)
詳しくはこちら

緊急・救急の場合はこの限りではありません。
詳しくは救急外来をご参照ください。

休診日

土曜日・日曜日・祝日・年末年始
(12月29日〜1月3日)

閉じる

診療科のご案内

消化器内科は、食道や胃、小腸、大腸といった食べ物が通る管(消化管)の病気と、肝臓、胆のう、すい臓、腹膜などの病気を広く専門に扱う診療科です。
これらの臓器には、炎症や良性・悪性の腫瘍(ポリープやがん)、臓器の働きが悪くなる病気、ウイルスが原因の病気、生活習慣病など、実にさまざまな病気があります。そのため、消化器内科は、内科の中でも患者さんや地域の先生方から多くのニーズが寄せられる分野です。
私たちは、常にレベルの高い専門的な診断と治療を行い、患者さんにとって最良の医療を提供し、より質の高い生活を送っていただけるよう、外科の先生方とも協力しながら総合的な診断と治療に取り組んでいます。

外来担当表

当科の受診をおすすめする症状

消化器は、食べ物の消化・吸収や排泄を担う重要な臓器です。消化器内科では、これらの臓器に起こる炎症、腫瘍(良性・悪性)、機能異常、ウイルス感染、生活習慣病などによる病気を診療しています。
次のような症状がある方は、消化器内科の受診をご検討ください。

お腹の症状

腹痛、お腹のむかつき、胸焼け、つかえ感、食欲不振、すぐ満腹になる、お腹の張り、吐き気、嘔吐、胃もたれ、吐血

便の異常

血便、黒色便(タール便)、便秘や下痢が続く、便秘と下痢の繰り返し、便が白っぽい

全身の症状

体重減少、皮膚の色が黄色くなる、発熱、倦怠感、尿の色が濃い

主な対象疾患

消化管疾患

食道がん、胃がん、大腸がん、胃食道裂孔ヘルニア・胃食道逆流性食道炎、バレット食道、機能性ディスペプシア(FD)、急性・慢性胃炎、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎、急性胃粘膜病変(AGML)、胃潰瘍、消化性潰瘍(胃潰瘍、十二指腸潰瘍)、消化管リンパ腫、胃粘膜下腫瘍、小腸良性・悪性腫瘍、急性腸炎、感染性腸炎、急性虫垂炎、潰瘍性大腸炎、クローン病、腸管べーチェット、過敏性腸症候群、大腸ポリープ、習慣性便秘症、虚血性腸炎、大腸憩室炎、消化管出血など

肝疾患

ウイルス肝炎(A型、B型、C型、E型など)、急性肝炎、慢性肝炎、脂肪肝、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、アルコール性肝障害、肝硬変、自己免疫性肝炎、原発性胆汁性胆管炎、原発性硬化性胆管炎、門脈圧亢進症(食道・胃静脈瘤)、ウイルソン病、肝がん、転移性肝がんなど

胆膵疾患

総胆管結石、胆石胆嚢炎、急性胆管炎、胆嚢ポリープ、急性膵炎、慢性膵炎、自己免疫性膵炎、膵がん、膵嚢胞、膵管内乳頭粘液腫瘍、胆管がん、胆嚢がん、十二指腸乳頭部腫瘍など

当科の特徴

早期がんへの内視鏡治療に注力

食道・胃・大腸の早期がんに対して、内視鏡を用いた切除治療を積極的に行っています。開腹手術に比べて体への負担が少なく、入院期間も短く済むのが特徴です。

健診後の精密検査にも対応

人間ドックや健康診断で「要精密検査」と診断された方に対し、胃カメラ・大腸カメラなどの検査を迅速に実施。がんやその他の病気の早期発見につなげます。

学会認定・専門医による診療体制

当科は、日本消化器病学会および日本消化器内視鏡学会の指導施設に認定されています。また、日々の診療は以下のような各分野の認定専門医・指導医が担当しています。
  • 日本消化器病学会認定専門医・指導医

  • 日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医

  • 日本消化管学会

  • 日本消化管学会胃腸科専門医

  • 日本肝臓学会認定専門医・指導医など

よくあるご質問

C型慢性肝炎のインターフェロンフリー治療とはどのようなものですか?

C型慢性肝炎に対する最新の治療法で、インターフェロンという注射薬を使わずに、複数の直接作用型抗ウイルス剤(DDAA)という飲み薬のみで行う治療法です。従来の治療法に比べてウイルスの駆除率が高く、副作用も少ないのが特徴です。最短12週間の内服で、高齢者でも安全に施行でき、肝機能の改善効果が得られます。 

公立阿伎留医療センターではインターフェロンフリー治療を受けることができますか?

はい。当院では、3人の日本肝臓学会認定専門医がこの新しい経口内服剤によるC型慢性肝疾患(慢性肝炎・代償性肝硬変)の多数例に治療を実施して期待通りの高い効果を上げておりますので、ぜひご相談ください。

主要な検査・治療と医療設備

当センターの内視鏡室では、経験豊富な医師と看護師が連携し、患者さんが安心して検査・治療を受けられるよう努めています。苦痛を軽減するための鎮静(無痛内視鏡)も行っておりますので、ご希望の方はお気軽にお申し付けください。

画像検査設備

  • 上部消化管X線造影検査

  • 注腸X線造影検査

  • 腹部超音波一般検査

  • 腹部単純・造影CT検査

  • 腹部MRCP検査

当センター実施検査例

  • 上部消化管内視鏡検査(胃内視鏡検査)

  • 細径内視鏡(鼻腔)検査

  • 下部消化管内視鏡検査(大腸内視鏡検査)

  • 小腸内視鏡検査(バルーン内視鏡・カプセル内視鏡)

  • 上部及び下部消化管内視鏡的治療(EMR、ESD)(食道・胃・大腸の早期がんが対象)

  • 内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査(ERCP)

症例数

症例 令和4年度 令和5年度 令和6年度(4月〜12月)
食道ESD 0 5 9
胃ESD 0 33 21
大腸ESD 0 27 45
ERCP 125 93 82
大腸内視鏡 1567 1789 1276
(大腸内視鏡のみ) (1278) (838) (593)
(大腸ポリープ切除) (289) (951) (683)
小腸内視鏡検査(カプセル型内視鏡) 4 3 1
小腸内視鏡検査(バルーン内視鏡) 0 2 1
総内視鏡件数 2931 3785 3360

消化管(食道、胃、十二指腸、大腸)の腫瘍に対する内視鏡治療

当センターでは、食道・胃・大腸の早期がんに対する内視鏡治療(ESD)を積極的に行っています。転移の少ない粘膜内のがんを内視鏡で切除することで根治が可能です。十二指腸の腫瘍にはEMRも実施しています。 

EMR(内視鏡的粘膜切除術)

大腸や十二指腸の腫瘍で行うことが多く、生理食塩水を局注して腫瘍を金属の輪(スネア)で通電して切除します。通常5~20㎜のポリープに対して行います。
EMRの手順 ①マーキング ②薬液を注入 ③スキアをかける ④切除

ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)

食道や胃の腫瘍に対して行うほか、大腸の20mm以上の大きな病変を一括で切除するときに行います。粘膜下層に生理食塩水の局注をいれ電気で剥離をしていき腫瘍を一括で切除します。
ESDの手順 ①マーキング ②薬液を注入 ③切断 ④粘膜下層の剥離 ⑤切除完了 ⑥止血

具体的な症例提示

胃癌に対するESDの症例(当院の症例)
早期胃癌のESD症例 胃を残すことができた

大腸癌に対するESDの症例

直腸(肛門近く)の早期癌に対するESD症例(当院の症例)
直腸(肛門近く)の早期癌に対するESD症例 手術(人工肛門)を回避できた

診療体制

部長
岡野 憲義
専門消化管疾患、消化器内視鏡
  • 日本大学医学部(昭和60年卒業)
  • 日本消化器病学会専門医・指導医
  • 日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
  • 日本消化器がん検診学会認定医
  • 日本内科学会認定内科医・研修指導医
医師アイコン
科長
葉山 譲
専門消化器病
  • 日本消化器病学会専門医
  • 日本消化器内視鏡学会専門医
  • 日本内科学会認定内科医
医師アイコン
科長
田中 匡実
専門消化管疾患(消化管疾患の診断と治療)
  • 総合内科専門医
  • 日本消化器病学会専門医・指導医
  • 日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
  • 日本消化管学会胃腸科専門医・指導医
  • 日本ヘリコバクター・ピロリ学会認定医
  • 日本消化器病学会関東使部評議員
  • 日本消化器内視鏡学会関東支部評議員、学術評議員
  • 難病指定医
  • がん診療に携わる医師に対する緩和研修会終了
  • 臨床研修指導医
科長 田中 匡実
医員
渋谷 真史
医師アイコン
非常勤
矢嶋 真弓
  • 日本消化器病学会専門医
  • 日本超音波医学会超音波専門医
非常勤
阿部 真久
専門肝臓
  • 日本消化器病学会専門医
  • 日本消化器内視鏡学会専門医
  • 日本肝臓学会肝臓専門医
非常勤
好士 大介
  • 日本消化器病学会専門医
非常勤
武井 章矩
専門消化器病

非常勤

田原 邦朗

非常勤

今武 和弘

非常勤

賀川 翔

非常勤

芳賀 大生

非常勤

小山 貴久