診療科案内 血液内科
土曜日・日曜日・祝日・年末年始
(12月29日〜1月3日)
診療科のご案内
令和5年12月より入院での血液内科診療を再開しました。
血液内科は血球の高値・低値を伴う病気や白血病・リンパ腫などの血液の腫瘍、出血傾向や血栓傾向を来す病気に対しての診断と治療を行っています。
健康診断等で白血球、赤血球、血小板の異常を指摘された方、また地域の先生方におかれましては後述の対象疾患を疑う患者さんが居られましたら血液内科までご紹介ください。
紹介については地域連携室(電話042-558-0321(代表)→自動音声サービスで「4」→オペレーターに「地域連携室」と仰ってください:月曜~金曜 午前8:30~午後5:00)までご連絡ください。緊急性の高い患者さんについてはその旨お伝え頂ければ地域連携室経由で常勤の血液内科専門医が電話対応させていただきます。
当科の特徴
患者さん・ご家族へ
血液疾患について専門的知識を有するスタッフが患者さんの1日1日を支えます
ご自身もしくはご家族などが、健康診断の結果やかかりつけの先生で行った検査の結果で「血液の病気かもしれない」と言われ、とても不安な気持ちでこのページをご覧になっておられるかと思います。
当センターは血液専門医・指導医資格を有し、様々な血液疾患の診療経験を有する常勤医師2名を中心として病棟・外来診療を行っています。
また、抗がん剤治療に習熟した病棟専属の薬剤師・認定看護師・リハビリテーションスタッフ・栄養課スタッフ・退院転院支援部門のスタッフにより毎週患者さんの方針についての会議(カンファレンス)を行い、多様な視点からその血液疾患の患者さんにとって最適な治療選択肢を検討しています。
現在、血液の病気の治療は日進月歩であり、様々な病気で新しい治療薬が開発されている状況です。もちろん「どんな患者さんも100%治癒する」という治療はありませんが、スタッフ一同、最新の知識を持つようにし、目の前の患者さんにとっての最適な治療を提供できるよう日々努力しています。一緒に病気に向き合っていきましょう。
地域の医療関係者の皆さんへ
血液疾患の専門的な診断・治療が必要な患者さん全般を、スムーズにお受けすることを心がけています
平素より連携へのご協力を頂き誠にありがとうございます。
血液内科専門医・指導医を有する常勤医師は2名の体制で月曜から金曜まで血液疾患の患者さんの対応・相談ができる体制としております。
外来受診の相談や転院の相談だけでなく、「血液内科に紹介してよいだろうか?」と迷われるような場合には電話等でとりあえず相談、という形もお受けしております。地域の最前線で医療を支えておられる先生方のお力になれることを何よりのやりがいとしておりますので、お困りの際は一度地域連携室までお問い合わせください。
また、当センターへの通院が可能な患者さんであれば居住地域などによる制限は設けておりませんので、西多摩医療圏外の患者さんについてもお気軽にご相談ください。
患者さんの紹介の流れ
まずは当センター地域連携室(電話042-558-0321(代表)→自動音声サービスで「4」→オペレーターに「地域連携室」と仰ってください:月曜~金曜 午前8:30~午後5:00)へお電話ください。スタッフが対応致します。
患者さんのお名前・年齢・性別・当センター受診歴の有無・既往・検査データなどわかる範囲でご教示ください。
①後日受診で問題なさそうな場合
→いったん紹介状(そちらの書式で結構です)・検査データなどをFAX(042-550-5190 月曜~金曜 午前8:30~午後5:00)頂き、予約をお取り致します。
→後日受診となります。
②速やかな受診・転院が必要な場合
→血液内科常勤医師に切り替え、対応を相談させていただきます。
→連携室スタッフがやり取りして緊急受診や転院の段取りを整え受診・転院と致します。
診療体制
血液内科医4名(常勤2名、非常勤2名)で原則月曜日から金曜日まで外来を行っています。常勤2名及び非常勤1名が日本血液学会の血液専門医・血液指導医資格を持っており、ガイドラインに沿った標準治療(その疾患に対して最適とされている治療)を基本とし、患者さんや家族の価値観なども踏まえて1人1人の患者さんにとって最適な治療を心がけております。
またクラス100のクリーンルームを1室有しており、高度の白血球減少を伴う治療についても対応しています。
通院治療可能な疾患については患者さんとも相談の上で、外来化学療法室での通院化学療法や通院での注射・輸血なども対応しています。
なお、現時点では造血幹細胞移植・CAR-T細胞療法についてはおこなっておりません。これらが最適な治療と考えられる場合には他院への紹介となることがありますのでご了承ください。
当科の受診をおすすめする症状
血液検査での白血球・赤血球・血小板の数値異常
リンパ節の腫れなど
主な対象疾患
当センター血液内科で対応可能な疾患は以下の通りです。
鉄欠乏性貧血、巨赤芽球性貧血、その他微量元素等欠乏による貧血
自己免疫性溶血性貧血、寒冷凝集素症、発作性夜間ヘモグロビン尿症
赤芽球癆、無顆粒球症、再生不良性貧血
骨髄線維症、真性多血症、本態性血血小板血症、骨髄異形成症候群
急性骨髄性白血病、急性前骨髄球性白血病
急性リンパ性白血病
慢性骨髄性白血病
慢性リンパ性白血病
ホジキンリンパ腫
濾胞性リンパ腫、MALTリンパ腫
マントル細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫
バーキットリンパ腫
末梢性T細胞リンパ腫、NK/T細胞リンパ腫、成人T細胞白血病
多発性骨髄腫、原発性マクログロブリン血症、ALアミロイドーシス
特発性血小板減少性紫斑病
先天性血友病、後天性血友病、Von Willebrand病
等
外来担当表
医師の紹介
- 日本内科学会専門医・指導医
- 日本血液学会専門医・指導医
- 日本輸血細胞治療学会認定医
- 造血細胞移植認定医
- 細胞治療認定管理士
- 日本内科学会総合内科専門医・指導医
- 日本血液学会専門医・指導医
- 日本輸血・細胞治療学会認定医
- 造血細胞移植認定医
- 日本血栓止血学会認定医
非常勤
非常勤
輸血に対する当院の考え方
当院では、患者さんの意思を尊重し、安全で適切な医療を提供することを基本方針としております。輸血に関しても、可能な限り輸血以外の方法(代替療法)での治療を検討するよう努めています。
しかし、生命の危機が迫る状況において、輸血により救命できる可能性が高まると判断される場合には、患者さんの同意が得られない場合でも輸血を実施することがあります(相対的無輸血)。このため、いかなる状況でも輸血を行わないこと(絶対的無輸血)を求める「免責証明書」等の書類への署名や受領はできません。
当院の「相対的無輸血」の方針は、患者さまの年齢や意識の有無に関わらず適用されます。もし、当院の方針にご同意いただけない場合で、かつ治療に時間的余裕がある場合には、他の医療機関での治療をご検討いただくことをおすすめします。
当院での医療を受けていただく際には、この「相対的無輸血」の方針に同意いただいたものとさせていただきます。ご理解とご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
(2025年5月26日)