令和４年度 公立阿伎留医療センター 病院指標

医療法における病院等の広告規制について（厚生労働省）
  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）
  3. 初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）
  7. その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0～ 10～ 20～ 30～ 40～ 50～ 60～ 70～ 80～ 90～
患者数 22 34 69 92 194 296 495 1229 1092 369
当院は西多摩圏域の地域医療の中核を担う総合病院として、質の高い医療を幅広い年齢層の患者さんに提供しております。合計退院患者数においては　3,892人(昨年度より385人減)となりました。このうちCOVID-19感染症の患者さんが478人(昨年度より3人増)となっています。逆にそれ以外の疾患の患者さんは388人減少したことになります。年齢階層別では70歳～79歳の患者さんが全体の3割以上を占めており、80歳代以上と合わせると全体の約7割となります。
診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 17 17.88 13.61 11.76 73.88
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし － － 3.67 － －
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等２なし － － 21.11 － －
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等２なし － － 5.70 － －
100380xxxxxxxx 体液量減少症 － － 11.15 － －
第1位は急性腎盂腎炎(尿路感染症)で抗生剤加療が中心となり、全国平均値と比較すると入院期間が長期化する傾向にあり、約1割以上が転院されています。当科ではこれ以外にCOVID-19感染症を101件受け持っていますが、DPCコードが附番されていないため、当指標上には反映されません。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
040120xx99000x 慢性閉塞性肺疾患 手術なし 手術・処置等１なし 手術・処置等２なし 副傷病なし 19 13.63 13.68 0.00 76.74
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等２なし 14 20.79 18.57 0.00 74.07
040040xx99200x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等１－２あり 手術・処置等２なし 副傷病なし 12 2.08 3.05 0.00 77.33
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等２なし － － 21.11 － －
040110xxxxx2xx 間質性肺炎 手術・処置等２－２あり － － 27.45 － －
当科では肺疾患治療を専門に行っています。主要疾患は間質性肺炎や肺の悪性腫瘍、慢性閉塞性肺疾患等になります。第1位には慢性閉塞性肺疾患(COPD)が入りました。平均在院日数は全国平均値とほぼ同値です。第2位には間質性肺炎が入り、こちらの平均在院日数は全国平均値よりやや長めとなっています。第3位の肺の悪性腫瘍は生検を行う検査入院を示しています。当科ではこれ以外にCOVID-19感染症を196件受け持っていますが、DPCコードが附番されていないため、当指標上には反映されません。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 14 11.71 13.61 0.00 77.79
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等１なし 手術・処置等２なし － － 11.77 － －
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等２なし － － 21.11 － －
110280xx9901xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等１なし 手術・処置等２－１あり － － 13.82 － －
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし － － 4.79 － －
当科では腎疾患治療を専門に行っています。主要疾患は急性腎盂腎炎(尿路感染症)であり、平均在院日数では、全国平均値よりやや短くなっています。内科での当疾患の転院率は1割以上でしたが、当科では転院患者は一人もいませんでした。当科ではこれ以外にCOVID-19感染症を10件受け持っていますが、DPCコードが附番されていないため、当指標上には反映されません。
リウマチ科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 18 13.06 13.61 0.00 70.94
070560xx99x00x 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術なし 手術・処置等２なし 副傷病なし 13 25.85 14.67 0.00 73.08
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等２なし 10 22.60 21.11 20.00 84.60
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし － － 4.79 － －
180010x0xxx0xx 敗血症（1歳以上） 手術・処置等２なし － － 19.61 － －
当科では、リウマチ系疾患を中心に医療展開をしています。第1位には内科、腎臓内科同様に急性腎盂腎炎(尿路感染症)が入りました。第2位にはリウマチ性疾患が多く包含される「全身性自己免疫疾患」が入りました。具体的な疾患名としては、全身性エリテマトーデス、成人スチル病、ANCA関連血管炎、顕微鏡的多発血管炎、ループス腎炎、多発性筋炎等の治療を腎生検等で診断を確定させ、各疾患の治療を行っています。第3位には超高齢患者に多い誤嚥性肺炎が入りました。当科ではこれ以外にCOVID-19感染症を111件受け持っていますが、DPCコードが附番されていないため、当指標上には反映されません。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患（良性腫瘍を含む。） 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 198 2.07 2.64 0.00 70.74
060340xx03x00x 胆管（肝内外）結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等２なし 副傷病なし 57 6.98 8.94 1.75 77.98
060150xx99xxxx 虫垂炎 手術なし 28 9.32 7.93 10.71 58.32
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 26 6.81 7.63 0.00 71.69
060335xx99x00x 胆嚢炎等 手術なし 手術・処置等２なし 副傷病なし 21 8.10 10.93 0.00 74.43
大腸ポリープ(粘膜切除術)の症例数が最も多く、第1位となりました。患者さんの安全・安心を最優先に考え、また術後出血等の偶発合併症を防止する目的から、1泊2日クリニカルパスを適用し治療を行っています。第2位の胆管結石・胆管炎は内視鏡的手術(「内視鏡的胆道ステント留置術」「内視鏡的胆道結石除去術」「内視鏡的乳頭切開術」)を施行する症例です。第3位には虫垂炎、第4位は大腸憩室炎、第5位は急性胆のう炎でいずれも手術・処置等をせずに補液・抗菌薬投与にて軽快を試みる症例が続きました。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx9902xx 心不全 手術なし 手術・処置等１なし 手術・処置等２－２あり 59 33.17 24.17 1.69 84.03
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等１－なし、１,２あり 手術・処置等２なし 32 3.28 4.26 0.00 72.53
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等１－なし、１,３あり 手術・処置等２なし 副傷病なし 28 9.14 9.89 0.00 84.32
050050xx9910x0 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等１－１あり 手術・処置等２なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 22 2.36 3.04 9.09 69.68
050130xx97020x 心不全 その他の手術あり 手術・処置等１－なし、１あり 手術・処置等２－２あり 副傷病なし 12 30.92 37.01 8.33 84.92
第1位と第5位は心不全ですが、第1位は心筋SPECT検査施行、第5位はそれに加えて輸血等を施行する症例です。心筋SPECT検査については、経皮的冠動脈ステント留置術(PCI)の適応を判断する検査法として近年重要視され、当院においても積極的に実施しています。第2位は虚血性心疾患(心筋梗塞・狭心症等)にて経皮的冠動脈ステント留置術(PCI)や経皮的冠動脈形成術(PTCA)等を施行する症例、第4位も同疾患にて心臓カテーテル検査(CAG)を施行する症例です。第3位は不整脈疾患(心房細動、洞不全症候群、高度房室ブロック等)にてペースメーカー移植術、又は交換術を施行する症例となります。第1位の心不全のみ平均在院日数が全国平均値を上回っていますが、それ以外はほぼ全国平均値と同じか短くなっています。第2位～第4位においては医療の標準化を目指しクリニカルパスを使用しています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア（15歳以上） ヘルニア手術　鼠径ヘルニア等 73 5.19 4.59 0.00 69.48
060035xx99x7xx 結腸（虫垂を含む。）の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等２－７あり 33 4.36 4.79 0.00 72.09
060335xx02000x 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等１なし 手術・処置等２なし 副傷病なし 33 8.39 6.93 0.00 65.70
060035xx99x6xx 結腸（虫垂を含む。）の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等２－６あり 28 3.29 4.44 0.00 75.29
060040xx99x6xx 直腸肛門（直腸Ｓ状部から肛門）の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等２－６あり 22 3.45 4.38 0.00 70.36
第1位の鼠径ヘルニアは手術施行症例です。第3位は胆石性胆のう炎で腹腔鏡下にて胆のう摘出術を施行するものです。第2位と第4位は結腸悪性腫瘍、第5位は直腸悪性腫瘍のいずれも化学療法症例で、使用する抗癌剤の種類によってDPC区分がそれぞれ異なっています。近年では患者さんのQOLを考慮し外来化学療法が増加してきており、入院化学療法は年々減少傾向にあります。上位5疾患いずれもクリニカルパスを適用し、医療の標準化に努めています。
乳腺外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術　乳房部分切除術（腋窩部郭清を伴うもの（内視鏡下によるものを含む。））等 手術・処置等１なし 19 8.42 9.99 0.00 65.53
090010xx02xxxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術　乳房部分切除術（腋窩部郭清を伴わないもの） 13 5.92 5.67 0.00 62.46
090020xx97xxxx 乳房の良性腫瘍 手術あり － － 4.04 － －
090010xx99x6xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等２－６あり － － 4.06 － －
070041xx97x00x 軟部の悪性腫瘍（脊髄を除く。） その他の手術あり 手術・処置等２なし 副傷病なし － － 9.69 － －
外科から独立して「乳腺外科」を標榜しており、近年増加傾向である乳腺悪性腫瘍の早期発見・早期治療に取り組んでいます。腫瘍の大きさ、種類によって様々な治療方法があり、患者さん1人1人の希望を十分加味しながら治療が行われています。第1位と第2位はいずれも乳房部分切除術ですが、腋窩部郭清を伴うものと伴わないものとに区分されます。
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x00x 肺の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等２なし 副傷病なし 18 8.89 10.06 0.00 72.11
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等１なし 手術・処置等２－４あり 副傷病なし 11 6.64 8.60 0.00 74.18
040040xx99200x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等１－２あり 手術・処置等２なし 副傷病なし － － 3.05
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等２なし 副傷病なし － － 9.68
040030xx99xxxx 呼吸器系の良性腫瘍 手術なし － － 5.80
当科では、肺の悪性腫瘍手術や化学療法を中心に幅広い医療展開をしています。第1位は胸腔鏡下肺葉切除術や胸腔鏡下肺部分切除術を施行する手術症例です。第2位は化学療法症例です。いずれも患者さんの身体的負担が少ないように考慮されたクリニカルパスを適用しています。

整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術　肩、股等 74 34.18 26.42 6.76 81.85
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷（胸・腰髄損傷を含む。） 手術なし 21 29.38 20.09 0.00 80.76
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 副傷病なし 17 3.35 4.86 0.00 62.59
070230xx01xxxx 膝関節症（変形性を含む。） 人工関節再置換術等 13 27.69 22.44 0.00 77.38
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症（変形性を含む。） 人工関節再置換術等 10 31.60 20.14 0.00 72.70
第1位は大腿骨近位骨折で、人工骨頭挿入術や骨折観血的手術を施行する症例で症状安定後転院する患者さんもいます。第2位は胸腰椎圧迫骨折で、疼痛コントロールやリハビリを行います。第3位は比較的年齢層が低い前腕骨折が入りました。第4位は変形性膝関節症、第5位は変形性股関節症でいずれも人工関節置換術を施行する症例となります。第3位以外は急性期医療を終えて在宅復帰を目指しての「地域包括ケア病棟」利用が多く、これらの在院日数も包含された値となるため、全国平均在院日数を上回っています。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
120090xx97xxxx 生殖器脱出症 手術あり 40 7.38 8.07 0.00 72.00
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 35 7.43 9.27 0.00 45.54
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等２－４あり 副傷病なし 24 4.58 4.27 0.00 67.46
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部（腟部）切除術等 手術・処置等２なし 23 2.83 3.02 0.00 46.04
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 21 6.10 5.98 0.00 46.38
第1位は子宮脱による子宮脱手術、又は腹腔鏡下仙骨膣固定術です。第2位と第5位は子宮筋腫で子宮全摘出術、又は子宮筋腫摘出術を施行する症例が第2位、腹腔鏡下でのものが第5位となります。第3位は子宮体癌で化学療法を施行する症例、第4位は子宮頸部高度異形成で子宮頸部摘出術を施行する症例が入りました。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害（2500g以上） 手術なし 手術・処置等２なし 10 4.50 6.13 20.00 0.00
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害（1500g以上2500g未満） 手術なし 手術・処置等２なし － － 10.92 － －
140010x299x1xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害（1500g以上2500g未満） 手術なし 手術・処置等２－１あり － － 20.87 － －
140620xx99xxxx その他の先天異常 手術なし － － 7.75 － －
第1位には新生児低血糖、新生児一過性多呼吸等の出生後28日以内に発症した新生児疾患且つ出生時体重が2,500ｇ以上のものになります。新生児疾患は出生時体重によってDPCコードが区分されています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり 両眼 156 3.00 4.67 0.00 76.44
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 38 2.97 2.63 0.00 72.47
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等１あり 手術・処置等２なし 32 3.00 5.80 0.00 69.88
020240xx97xxx0 硝子体疾患 手術あり 片眼 31 3.00 5.07 0.00 75.23
020240xx97xxx1 硝子体疾患 手術あり 両眼 23 3.00 6.49 0.00 79.61
眼科においては白内障治療が中心となりますが、それ以外の手術も年々増えつつあります。第1位の両眼白内障は2泊3日のクリニカルパスを適用し、入院2日目に両眼手術を施行します。これにより全国平均値よりも短く、また患者さんの経済的負担を最小限度に抑えた医療展開が可能となっています。同日に両眼を施行するため、術後のケアについても万全な体制で実施し、患者さんが安心して退院できる体制を整えています。片眼のみ施行の場合が第2位となります。第3位には網膜前膜による硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含むもの)が入りました。第4位と第5位は硝子体混濁による硝子体茎顕微鏡下離断術で、第4位が片眼、第5位が両眼施行になります。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等１なし 11 11.09 13.50 0.00 73.00
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 － － 9.25 － －
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍（黒色腫以外） 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等２なし － － 7.29 － －
0400801499x012 肺炎等（市中肺炎かつ75歳以上） 手術なし 手術・処置等２なし 副傷病あり A-DROP スコア2 － － 18.95 － －
080110xxxxx0xx 水疱症 手術・処置等２なし － － 28.56 － －
第1位の膿皮症とは、溶連菌やぶどう球菌による皮膚感染症である蜂巣炎(蜂窩織炎)を示しています。点滴や炎症部分の洗浄を行い、軽快退院を目指します。平均在院日数が全国平均値より短く、効率的医療が展開されています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞（脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満） 手術なし 手術・処置等１なし 手術・処置等２－４あり 副傷病なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 26 14.38 15.97 15.38 73.73
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等２なし 副傷病なし 19 10.00 10.14 0.00 81.05
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫（非外傷性硬膜下血腫以外）（JCS10未満） 手術なし 手術・処置等１なし 手術・処置等２なし 副傷病なし 12 17.58 19.58 25.00 67.92
010060x2990411 脳梗塞（脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満） 手術なし 手術・処置等１なし 手術・処置等２－４あり 副傷病１あり 発症前Rankin Scale 0、1又は2 10 25.40 17.76 40.00 74.10
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等２なし 副傷病なし － － － － －
第1位の脳梗塞は発症3日以内・JCS（意識障害）10未満・エダラボン使用・副傷病名（てんかん等）なし・発症前MRS（脳卒中の機能自立度)2以下の症例です。第2位は頭蓋内損傷で、外傷性慢性硬膜下血腫や外傷性頭皮下血腫を発症し、血腫除去を目的とした穿孔洗浄術等を施行するものです。第3位は非外傷性の頭蓋内出血で、手術をせずに保存的加療にて軽快退院を目指します。第1位と第3位で急性期治療を終えて、他院の回復期リハビリ病棟へと転院するケースが見受けられます。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等１あり 71 3.08 2.45 0.00 75.23
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術　経尿道的手術 手術・処置等２なし 62 7.21 6.85 0.00 75.06
11012xxx03xxxx 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術（一連につき） 27 2.41 2.49 0.00 58.52
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術等 20 10.85 7.82 0.00 76.30
110310xx01xxxx 腎臓又は尿路の感染症 経尿道的尿管ステント留置術 12 14.42 13.78 0.00 75.08
第1位は前立腺生検を施行し、悪性腫瘍か否かを確認する検査入院です。第2位は膀胱悪性腫瘍に対する経尿道的膀胱悪性腫瘍手術(TUR-BT)を施行する症例になります。少し差が開いての第3位には腎尿路結石症により体外衝撃波腎・尿管結石破壊術施行する症例が続きます。第4位は前立腺肥大症により経尿道的前立腺手術(TURP)を施行する症例、第5位の多くが緊急入院での感染性腎尿管結石性閉塞を伴う水腎症で、経尿道的尿管ステント留置術を施行する症例となります。
初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準（※）		 版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 － － 10 42 － － 1 8
大腸癌 12 13 29 146 15 12 1 8
乳癌 12 15 － － － － 1 8
肺癌 29 － － － 17 － 1 8
肝癌 ー － － － － － 1 8
※ 1：UICC TNM分類，2：癌取扱い規約
当院の患者数は、大腸癌が最も多くなっており、次いで肺癌となっています。大腸癌については、Ⅰ期～Ⅳ期まで症例があり、内視鏡的治療、腹腔鏡的治療、手術、化学療法、放射線療法など患者さんに合わせた治療法を選択し総合的に管理しています。また、大腸癌の患者数が多いのは、化学療法を入院で実施していることや大腸癌検診を積極的に実施していることも要因であると考えられます。肺癌については、検査入院、化学療法や全身管理の治療に加え、手術治療を行っています。胃癌については、内視鏡的治療、手術、全身管理、化学療法を中心に治療を行なっています。乳癌については、比較的早期発見され、手術療法や化学療法が多くなっています。病期別にみると、Ⅳ期が最も多くなっており、当院では緩和治療科が設置されていることも要因であると考えられます。病期不明になっている症例は、気管支鏡等の治療前の検査入院が多く、入院中に検査結果が出ていないため、病期分類ができないことが理由として挙げられます。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数		 平均年齢
軽症 － － －
中等症 26 17.58 81.50
重症 12 28.83 81.67
超重症 10 18.80 88.80
不明 － － －
患者数が最も多いのは中等症の患者さんです。平均年齢をみると、いずれも平均年齢が80歳以上と超高齢化し、平均在院日数は重症が最も長く、中等症はそれよりも早い日数での軽快退院、超重症はそれよりも早い段階での転院や死亡症例が多くなっています。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 77 21.94 77.97 21.98
その他 14 21.07 74.79 5.49
脳梗塞疾患は、発症して早期に入院される場合が殆どであり、発症日から3日以内入院が急性期脳梗塞の8割以上を占めています。平均在院日数は発症日に関係なく20日前後が多く、3日以内発症がやや高齢(77.97歳)となっています。発症日から4日以上の患者さんは殆ど転院されないのに対し、3日以内に限ると転院率が21.98%となっており、2割以上が転院されています。
診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）ファイルをダウンロード
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径２センチメートル未満 197 0.07 1.02 0.00
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 74 2.00 6.82 6.76
K6872 内視鏡的乳頭切開術 胆道砕石術を伴うもの 18 1.28 3.44 0.00
K654 内視鏡的消化管止血術 － － － －
K722 小腸結腸内視鏡的止血術 － － － －
大腸ポリープ切除術が最も多く、長径2㎝未満と長径2㎝以上に区分されます。第1位は長径2㎝未満の手術です。当院では患者さんの安全・安心を最優先に考え、また偶発合併症を防止する目的から、1泊2日クリニカルパスを適用し手術を施行しています。第2位の内視鏡的胆道ステント留置術は、胆管癌、膵臓癌における新生物症例が多く、総胆管結石や膵炎においても施行する場合があります。第3位の内視鏡的乳頭切開術(胆道結石を伴う)は、総胆管結石を除去する場合の胆管出口を切開し拡張する手術となります。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 31 1.81 6.52 3.23 72.71
K5972 ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 22 3.91 14.86 0.00 83.45
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術 不安定狭心症に対するもの 12 0.08 14.83 8.33 70.42
K597-2 ペースメーカー交換術 10 0.00 6.10 0.00 88.10
K5463 経皮的冠動脈形成術 その他のもの － － － － －
虚血性心疾患(心筋梗塞・狭心症等)に対する経皮的冠動脈ステント留置術(PCI)が最も多く、発症時間・来院時間・手術開始時間等により区分され、第1位と第3位にそれぞれランクインしています。多くの症例で患者さんの身体的負担を少なくすべく、クリニカルパスを適用しています。第2位は心房細動・洞不全症候群・房室ブロック等に対するペースメーカー移植術、第4位はペースメーカー電池消耗等での交換術となります。いずれもクリニカルパスを適用して、入院日数の適正化に努めています。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 70 1.00 3.06 0.00 68.64
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 37 1.35 6.27 0.00 65.95
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置（頭頸部その他） 27 1.22 1.70 0.00 69.81
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの 18 1.11 4.50 0.00 44.33
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 16 4.00 16.81 0.00 73.94
第1位は鼡径ヘルニア手術で、クリニカルパスを適用し、5日入院にて施行されています。第2位の胆嚢炎に対する胆嚢摘出術、第4位の虫垂炎に対する虫垂切除術、第5位の結腸悪性腫瘍に対する結腸切除術はいずれも開腹せずに腹腔鏡下にて施行することで身体への負担が軽く、入院日数短縮に繋がっています。第3位は化学療法抗癌剤を頻回に静脈へ注入する目的でのカテーテル留置術となっています。
乳腺外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K4763 乳腺悪性腫瘍手術（乳房切除術（腋窩部郭清を伴わない）） 14 1.00 6.07 0.00 64.21
K4762 乳腺悪性腫瘍手術（乳房部分切除術（腋窩部郭清を伴わない）） 13 1.00 3.92 0.00 62.46
K4741 乳腺腫瘍摘出術 長径５センチメートル未満 － － － － －
K4765 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術（腋窩鎖骨下部郭清を伴うもの）・胸筋切除を併施しないもの － － － － －
K4742 乳腺腫瘍摘出術 長径５センチメートル以上 － － － － －
腫瘍の部位や大きさや種類、また患者さんの希望を加味した上で、手術を施行しています。年齢層が幅広いのも乳腺悪性腫瘍の特徴であり、早期発見・早期治療に取り組んでいます。第1位と第2位ともに乳腺悪性腫瘍手術で腋窩部郭清を伴わないものですが、全摘出術か部分摘出術かによってそれぞれに区分されています。
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は１肺葉を超えるもの 11 2.00 6.45 0.00 72.00
K5131 胸腔鏡下肺切除術 肺嚢胞手術（楔状部分切除によるもの） － － － － －
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 部分切除 － － － － －
K6261 リンパ節摘出術 長径３センチメートル未満 － － － － －
K488-4 胸腔鏡下試験切除術 － － － － －
多くの症例で、患者さんの身体的負担軽減を目的としたクリニカルパスを適用し、常勤専門医による肺の悪性腫瘍手術が施行されています。いずれも低侵襲であり、術後の疼痛が少ないため早期復帰が期待でき、入院日数も短縮できる胸腔鏡下手術となります。第1位の胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術は、1肺葉では腫瘍が残存するときに、隣接する肺葉の部分切除を追加、又は2葉を切除(上中葉切除・中下葉切除)し、同時に肺門・縦隔リンパ節郭清も施行される術式です。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 42 5.19 21.48 2.38 77.24
K0811 人工骨頭挿入術 肩、股 40 6.05 27.35 10.00 83.98
K0821 人工関節置換術 肩、股、膝 28 1.61 25.79 0.00 72.93
K0462 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨 25 2.88 5.60 0.00 68.12
K0463 骨折観血的手術 鎖骨、膝蓋骨、手（舟状骨を除く。）、足、指（手、足）その他 11 3.82 21.27 0.00 63.18
第1位と第4位と第5位に骨折観血的手術(ギプス固定では治癒が難しい複雑な骨折や重度の骨折、関節周辺を骨折した場合に施す手術)が入りました。骨折部位により、第1位大腿骨(肩甲骨・上腕を含む)、第4位下腿骨(前腕・手舟状骨を含む)、第5位鎖骨(膝蓋骨・手・足・指等を含む)となります。大腿骨頚部骨折の場合、骨折部の血行不良、関節内での骨折など、骨癒合が得られにくい条件が重なっているため、骨折した骨頭を抜去して人工の骨頭に置換する手術を行います。これらの手術である人工骨頭挿入術と人工関節置換術が第2位と第3位にランクインしています。両者の違いは臼蓋(骨頭を支える部分)の置換を行うか否かであり、行う場合は人工関節置換術(第3位)、行わない場合は人工骨頭挿入術(第2位)となります。当院では在宅復帰を目的とした「地域包括ケア病棟」を開設しており、上記手術症例においてはその利用率が高く、術後日数が長期化傾向にあります。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K865-2 腹腔鏡下仙骨腟固定術 30 1.00 5.53 0.00 70.33
K877 子宮全摘術 29 2.17 4.45 0.00 48.14
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 27 1.00 4.56 0.00 49.67
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術（両側） 腹腔鏡によるもの 18 1.67 4.06 0.00 46.78
K8721 子宮筋腫摘出（核出）術 腹式 10 1.40 4.60 0.00 38.00
第1位は子宮脱における腹腔鏡下仙骨膣固定術です。第2位と第3位は子宮筋腫や子宮腺筋症等における子宮全摘術で、第2位が開腹手術、第3位が腹腔鏡下手術となりました。第4位が卵巣のう腫や卵巣腫瘍における子宮附属器腫瘍摘出術、第5位には子宮筋腫での摘出術が入りました。第5位でも10件以上の症例があり、当科における手術件数も年々増加傾向にあります。常勤医師数の充実化により、多くの患者さんに手術分野に関しての医療提供を行うことが可能となっています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ﾛ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの 194 0.99 1.01 0.00 75.66
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術 網膜付着組織を含むもの 82 1.02 1.00 0.00 65.77
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術 その他のもの 55 1.00 1.00 0.00 76.78
K281 増殖性硝子体網膜症手術 － － － － －
第1位の白内障手術が主な手術となります。片眼・両眼ともに3日間のクリニカルパスを適用しています。地域性を鑑みても需要の高い手術の1つであります。また、殆どの症例が2泊3日で両眼手術を行います。3日間の入院で両眼手術を施行する医療機関は少なく、患者さんが当院を選択する要素の1つともなっています。第2位は網膜前膜、第3位は硝子体混濁による硝子体顕微鏡下離断術が入りました。各手術とも近隣眼科とも連携を取りながら、更なる充実化に取り組んでいます。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 24 0.92 9.13 4.17 80.42
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの － － － － －
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング １箇所 － － － － －
K1643 頭蓋内血腫除去術（開頭して行うもの） 脳内のもの － － － － －
K178-4 経皮的脳血栓回収術 － － － － －
外傷等により一定の時間が経過後、硬膜とくも膜の間にできた血腫に対して穿頭して抽出し、更に洗浄しドレナージを行う慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術が主な手術となっています。平均年齢が約80歳であり、高齢患者さんを中心に手術が展開されています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K8036ｲ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの 47 1.51 5.77 0.00 75.02
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術（一連につき） 30 2.17 1.73 0.00 60.60
K8411 経尿道的前立腺手術 電解質溶液利用のもの 22 1.59 8.77 0.00 76.68
K8036ﾛ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 その他のもの 17 1.71 4.47 0.00 76.24
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 12 0.08 11.25 0.00 75.17
第1位と第4位は膀胱悪性腫瘍における経尿道的膀胱悪性腫瘍手術ですが、還流液として電解質溶液を利用したものが第1位、その他のものが第4位となりました。第2位は腎尿管結石症に対する体外衝撃波腎・尿管結石破壊術、第2位は前立腺肥大症における経尿道的前立腺手術ですが、こちらも還流液として電解質溶液を利用したものです。第5位には尿管狭窄や水腎症における尿管ステント留置術が入りました。
その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 － －
異なる 10 0.26
180010 敗血症 同一 － －
異なる 18 0.46
180035 その他の真菌感染症 同一 － －
異なる － －
180040 手術・処置等の合併症 同一 17 0.44
異なる －
医療の質改善に資するため、臨床上ゼロになり得ないものの、少しでも改善すべきものとして上記4疾患を入院契機病名の同一性の有無を区分して症例数と発症率を示しています。播種性血管内凝固とは、体の血管の中で血栓(血の塊)ができやすくなったり、容易に出血したりする疾患です。当疾患は入院中に発症する場合が殆どであり、入院契機病名と異なる症例が多くなっています。敗血症とは細菌等の病原微生物により、体がその微生物に対抗することで起こる様々な状態のことで、全身性炎症反応症候群とも呼ばれる疾患です。こちらも発症した状態で入院するよりも、入院中に発症する場合が多く、入院契機病名と異なる症例が多くなりました。手術・処置等の合併症としては、大腸ポリープ切除後出血やカテーテル関連尿路感染症等が多く、これらを起因として入院する症例が多いことから、殆どが入院契機病名と同一となっています。
更新履歴
2023.9.26
令和4年度版病院指標(WEB版)を公開しました。