年齢区分	0～	10～	20～	30～	40～	50～	60～	70～	80～	90～
患者数	61	41	87	115	202	348	733	1538	1228	346

内科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
100070xx99x100	２型糖尿病（糖尿病性ケトアシドーシスを除く。）（末梢循環不全なし。）　手術なし　手術・処置等２１あり　定義副傷病なし　85歳未満	61	12.93	13.72	0.00	68.03
040081xx99x00x	誤嚥性肺炎　手術なし　手術・処置等２なし　定義副傷病なし	31	36.94	20.84	22.58	83.48
100070xx99x000	２型糖尿病（糖尿病性ケトアシドーシスを除く。）（末梢循環不全なし。）　手術なし　手術・処置等２なし　定義副傷病なし　85歳未満	26	11.69	10.84	0.00	63.82
110310xx99xx0x	腎臓または尿路の感染症　手術なし　定義副傷病なし	25	24.32	12.58	12.00	82.96
0400801499x002	肺炎等（市中肺炎かつ75歳以上）　手術なし　手術・処置等２なし　定義副傷病なし　A-DROP スコア2	10	25.00	15.17	0.00	85.00

生活習慣病内科としての2型糖尿病の患者さんが多く、第1位と第3位を合わせて87人となりました。その多くが教育入院目的であり、第1位はインシュリン注射あり、第3位はインシュリン注射なしの患者さんです。昨年度第1位であった誤嚥性肺炎が第2位となり、2割以上が転院されています。肺炎(市中肺炎)は平成28年度診療報酬改定より(年齢・種類・重症度・副傷病名有無)細分化されたため、患者数がそれぞれのDPCコードに分散化されています。その中で一番多いDPCコードであるものが第5位になりました。

呼吸器内科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
040110xxxxx0xx	間質性肺炎　手術・処置等２なし	32	22.00	18.84	6.25	79.09
040081xx99x00x	誤嚥性肺炎　手術なし　手術・処置等２なし　定義副傷病なし	25	20.88	20.84	12.00	82.20
040040xx9910xx	肺の悪性腫瘍　手術なし　手術・処置等１あり　手術・処置等２なし	19	3.00	3.34	0.00	72.32
040040xx9900xx	肺の悪性腫瘍　手術なし　手術・処置等１なし　手術・処置等２なし	10	23.40	14.62	30.00	74.20
040040xx99040x	肺の悪性腫瘍　手術なし　手術・処置等１なし　手術・処置等２４あり　定義副傷病なし	-	-	9.59	-	-

平成29年11月より内科から独立し、新標榜科となった当科では肺疾患治療を専門に行っています。主要疾患は、間質性肺炎(第1位)や肺の悪性腫瘍(第3位～第5位)になります。肺の悪性腫瘍の中でも気管支鏡や経気管支肺生検法によって診断を確定させるものが第3位にランクインされています。内科と同様に、誤嚥性肺炎(第2位)の治療も当科では行っています。

腎臓内科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
110310xx99xx0x	腎臓または尿路の感染症　手術なし　定義副傷病なし	12	12.92	12.58	0.00	79.92
110280xx99000x	慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全　手術なし　手術・処置等１なし　手術・処置等２なし　定義副傷病なし	-	-	11.87	-	-
110280xx99010x	慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全　手術なし　手術・処置等１なし　手術・処置等２１あり　定義副傷病なし	-	-	14.23	-	-
030400xx99xxxx	前庭機能障害　手術なし	-	-	5.01	-	-
040081xx99x00x	誤嚥性肺炎　手術なし　手術・処置等２なし　定義副傷病なし	-	-	20.84	-	-

平成29年11月より内科から独立し、新標榜科となった当科では腎疾患治療を専門に行っています。主要疾患は急性腎盂腎炎であり、ほぼ全国平均在院日数と同値です。

消化器内科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
060100xx01xx0x	小腸大腸の良性疾患（良性腫瘍を含む。）　内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術　定義副傷病なし	246	2.09	2.63	0.00	68.20
060340xx03x00x	胆管（肝内外）結石、胆管炎　限局性腹腔膿瘍手術等　手術・処置等２なし　定義副傷病なし	36	9.31	9.79	2.78	75.97
060335xx99x00x	胆嚢水腫、胆嚢炎等　手術なし　手術・処置等２なし　定義副傷病なし	34	12.85	10.65	2.94	71.59
060102xx99xxxx	穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患　手術なし	33	6.94	7.65	0.00	63.30
060100xx01xx1x	小腸大腸の良性疾患（良性腫瘍を含む。）　内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術　定義副傷病あり	31	2.48	3.57	0.00	75.23

大腸ポリープ(粘膜切除術)の症例数が最も多く、併存病名(心房細動等)の有無により第1位(併存病名なし)と第5位(併存病名あり)に区分されています。患者さんの安全・安心を最優先に考え、また術後出血等の偶発合併症を防止する目的から、1泊2日クリニカルパスを適用し治療を行っています。第2位の胆管炎は内視鏡的手術(「内視鏡的胆道ステント留置術」「内視鏡的胆道結石除去術」「内視鏡的乳頭切開術」)を施行する症例です。第3位には胆嚢炎にて点滴加療施行症例、第4位は大腸憩室炎や憩室出血にて内視鏡検査等を施行する症例が入りました。

循環器内科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
050130xx99020x	心不全　手術なし　手術・処置等１なし　手術・処置等２２あり　定義副傷病なし	80	32.09	24.43	6.25	81.16
050050xx02000x	狭心症、慢性虚血性心疾患　経皮的冠動脈形成術等　手術・処置等１なし、１,２あり　手術・処置等２なし　定義副傷病なし	64	4.78	4.40	0.00	72.45
050130xx99000x	心不全　手術なし　手術・処置等１なし　手術・処置等２なし　定義副傷病なし	55	25.65	17.71	5.45	81.91
050050xx99100x	狭心症、慢性虚血性心疾患　手術なし　手術・処置等１１あり　手術・処置等２なし　定義副傷病なし	46	2.39	3.01	2.17	73.09
050210xx97000x	徐脈性不整脈　手術あり　手術・処置等１なし、１,３あり　手術・処置等２なし　定義副傷病なし	24	9.00	10.80	0.00	80.79

第1位と第3位は心不全ですが、その中でも第1位は心筋SPECT検査を施行した症例です。心筋SPECT検査については、経皮的冠動脈ステント留置術(PCI)の適応を判断する検査法として近年重要視され、当院においても積極的に実施しています。第2位は虚血性心疾患(心筋梗塞・狭心症等)にて経皮的冠動脈ステント留置術(PCI)や経皮的冠動脈形成術(PTCA)等を施行する症例、第4位も同疾患にて心臓カテーテル検査(CAG)を施行する症例です。多くは予定入院にてクリニカルパスを適用しています。第5位は不整脈疾患(心房細動、洞不全症候群、高度房室ブロック等)にてペースメーカー移植術、又は交換術を施行する症例となります。心不全に関しては「地域包括ケア病棟」利用の場合もあるため、平均在院日数は全国平均値よりも長期化傾向ですが、その他疾患はほぼ全国平均値と同値です。

リウマチ科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
040081xx99x00x	誤嚥性肺炎　手術なし　手術・処置等２なし　定義副傷病なし	19	32.11	20.84	15.79	86.21
110310xx99xx0x	腎臓または尿路の感染症　手術なし　定義副傷病なし	11	26.18	12.58	18.18	81.27
030400xx99xxxx	前庭機能障害　手術なし	-	-	5.01	-	-
040110xxxxx0xx	間質性肺炎　手術・処置等２なし	-	-	18.84	-	-
070560xx99x00x	重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患　手術なし　手術・処置等２なし　定義副傷病なし	-	-	15.48	-	-

平成31年4月に常勤医師が就任し、新標榜科として誕生した当科では、リウマチ系疾患のみに留まらず、内科系の幅広い疾患を取り扱っています。第1位は誤嚥性肺炎、第2位は急性腎盂腎炎が入りました。いずれも高齢患者さんが多くなっています。

外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	平均年齢
060160x001xxxx	鼠径ヘルニア（15歳以上）　ヘルニア手術　鼠径ヘルニア等	87	5.28	4.85	70.64
060035xx99x60x	結腸（虫垂を含む。）の悪性腫瘍　手術なし　手術・処置等２６あり　定義副傷病なし	79	3.29	4.40	73.67
060040xx99x70x	直腸肛門（直腸Ｓ状部から肛門）の悪性腫瘍　手術なし　手術・処置等２７あり　定義副傷病なし	65	3.78	4.62	55.57
060040xx99x60x	直腸肛門（直腸Ｓ状部から肛門）の悪性腫瘍　手術なし　手術・処置等２６あり　定義副傷病なし	61	3.82	4.36	63.87
060020xx99x30x	胃の悪性腫瘍　手術なし　手術・処置等２３あり　定義副傷病なし	39	3.18	6.39	66.87

第1位には鼠径ヘルニア手術症例が入りました。5日間のクリニカルパスを適用しています。第2位の結腸悪性腫瘍、第3位と第4位の直腸悪性腫瘍(使用する抗癌剤の種類によって区分が異なる)、第5位の胃悪性腫瘍については、短期入院化学療法を施行した症例です。いずれもクリニカルパスを適用し、標準的医療を展開しています。平均在院日数もほぼ全国平均値と同値です。

乳腺外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
090010xx01x0xx	乳房の悪性腫瘍　乳腺悪性腫瘍手術　乳房部分切除術（腋窩部郭清を伴うもの（内視鏡下によるものを含む。））等　手術・処置等２なし	13	14.15	10.34	0.00	70.00
090010xx99x8xx	乳房の悪性腫瘍　手術なし　手術・処置等２８あり	-	-	4.87	-	-
090010xx02x0xx	乳房の悪性腫瘍　乳腺悪性腫瘍手術　乳房部分切除術（腋窩部郭清を伴わないもの）　手術・処置等２なし	-	-	6.10	-	-
090010xx99x00x	乳房の悪性腫瘍　手術なし　手術・処置等２なし　定義副傷病なし	-	-	8.43	-	-
090020xx97xxxx	乳房の良性腫瘍　手術あり	-	-	10.34	-	-

外科から独立して「乳腺外科」を標榜しており、近年増加傾向である乳腺悪性腫瘍の早期発見・早期治療に取り組んでいます。腫瘍の大きさ、種類によって様々な治療方法があり、患者さん1人1人の希望を十分加味しながら治療が行われています。第1位の症例は乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの)を施行した症例です。

呼吸器外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
040040xx97x0xx	肺の悪性腫瘍　手術あり　手術・処置等２なし	20	10.30	11.51	0.00	70.65
040040xx99040x	肺の悪性腫瘍　手術なし　手術・処置等１なし　手術・処置等２４あり　定義副傷病なし	13	11.69	9.59	0.00	72.62
040040xx9910xx	肺の悪性腫瘍　手術なし　手術・処置等１あり　手術・処置等２なし	13	2.00	3.34	0.00	72.92
040030xx99xxxx	呼吸器系の良性腫瘍　手術なし	-	-	5.12	-	-
040200xx01x00x	気胸　肺切除術等　手術・処置等２なし　定義副傷病なし	-	-	10.18	-	-

平成29年7月より常勤医師が就任し、新標榜科として誕生した当科では、肺の悪性腫瘍手術や化学療法を中心に幅広い医療展開をしています。第1位は胸腔鏡下肺葉切除術や胸腔鏡下肺部分切除術を施行する手術症例です。患者さんの身体的負担が少ないように全症例クリニカルパスを適用し、全国平均値よりも短い入院日数で退院されています。第2位が化学療法症例、第3位は気管支鏡や経気管支肺生検法によって悪性腫瘍か否か、診断を確定させる検査入院になります。これらも同様にクリニカルパスを適用しています。

整形外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
160800xx01xxxx	股関節・大腿近位の骨折　人工骨頭挿入術　肩、股等	105	46.08	25.94	9.52	86.19
160690xx99xx0x	胸椎、腰椎以下骨折損傷（胸・腰髄損傷を含む。）　手術なし　定義副傷病なし	73	40.85	19.40	5.48	83.92
160760xx97xxxx	前腕の骨折　手術あり	12	4.58	5.54	0.00	68.25
160700xx97xx0x	鎖骨・肩甲骨の骨折　手術あり　定義副傷病なし	-	-	5.94	-	-
160835xx01xxxx	下腿足関節周辺の骨折　骨折観血的手術　前腕、下腿、手舟状骨等	-	-	21.59	-	-

第1位は大腿骨近位骨折で、人工骨頭挿入術や骨折観血的手術を施行し、術後ケア終了後、転院する場合もあります。第2位は胸腰椎圧迫骨折で、疼痛コントロールやリハビリを行い、軽快退院を目指します。この上位2疾患は高齢患者さんが非常に多くなっています。また急性期医療を終えて在宅復帰を目指しての「地域包括ケア病棟」利用が多く、これらの在院日数も包含された値となるため、全国平均在院日数を上回っています。第3位は幅広い年齢層で発症する前腕骨折で、手術を施行し5日前後の短期退院となります。

産婦人科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	平均年齢
120060xx01xxxx	子宮の良性腫瘍　子宮全摘術等	56	7.41	9.71	48.45
12002xxx02x0xx	子宮頸・体部の悪性腫瘍　子宮頸部（腟部）切除術等　手術・処置等２なし	23	3.43	3.13	46.30
120070xx01xxxx	卵巣の良性腫瘍　卵巣部分切除術（腟式を含む。）　開腹によるもの等	17	7.35	10.11	50.82
120140xxxxxxxx	流産	14	2.00	2.51	34.93
12002xxx01x0xx	子宮頸・体部の悪性腫瘍　子宮悪性腫瘍手術等　手術・処置等２なし	10	8.10	3.13	61.70

平成30年度より、婦人科常勤医師が増員され、産科だけでなく婦人科領域治療も積極的に行えるようになりました。これにより第4位以外は婦人科領域の疾患が入りました。第1位は子宮筋腫で子宮全摘出術、又は子宮筋腫核出術を施行する症例です。第2位は子宮癌により子宮頚部摘出術、第5位は子宮全摘出術を施行する症例となります。第3位は卵巣嚢腫で卵巣部分切除を施行する症例です。第4位は産科領域の稽留流産で流産手術を施行する症例が入りました。上記5疾患全てにおいて、クリニカルパスを適用しています。

小児科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
140010x199x00x	妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害（出生時体重2500g以上）　手術なし　手術・処置等２なし　定義副傷病なし	24	5.38	6.17	4.17	0.00
140010x299x0xx	妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害（出生時体重1500g以上2500g未満）　手術なし　手術・処置等２なし	17	6.76	11.16	5.88	0.00
040090xxxxxx0x	急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症（その他）　定義副傷病なし	-	-	6.19	-	-
060380xxxxx0xx	ウイルス性腸炎　手術・処置等２なし	-	-	5.39	-	-
140010x199x1xx	妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害（出生時体重2500g以上）　手術なし　手術・処置等２１あり	-	-	11.21	-	-

第1位、第2位ともに新生児低血糖、新生児一過性多呼吸等の出生後28日以内に発症した新生児疾患になります。出生時の体重によってそれぞれに区分されています。

眼科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
020110xx97xxx1	白内障、水晶体の疾患　手術あり　両眼	270	3.00	5.09	0.00	75.59
020110xx97xxx0	白内障、水晶体の疾患　手術あり　片眼	72	3.00	2.78	0.00	71.01
020200xx9710xx	黄斑、後極変性　手術あり　手術・処置等１あり　手術・処置等２なし	51	3.00	6.71	0.00	74.18
020210xx01x0xx	網膜血管閉塞症　増殖性硝子体網膜症手術　手術・処置等２なし	15	2.87	10.48	6.67	71.73
020180xx97x0x0	糖尿病性増殖性網膜症　手術あり　手術・処置等２なし　片眼	12	2.92	7.29	0.00	67.92

眼科においては白内障治療が中心となりますが、それ以外の手術も年々増えつつあります。第1位の両眼白内障は2泊3日のクリニカルパスを適用し、入院2日目に両眼手術を施行します。これにより全国平均値よりも短く、また患者さんの経済的負担を最小限度に抑えた医療展開が可能となっています。同日に両眼を施行する訳ですから、術後のケアについても万全な体制で実施し、患者さんが安心して退院できる体制を整えています。片側のみ施行の場合が第2位となり、第3位は網膜前膜、第4位は増殖性網膜症により硝子体茎顕徴下離断術等を施行する症例が入りました。第5位は増殖性網膜症の中でも糖尿病性を起因とするものとなります。

皮膚科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
080010xxxx0xxx	膿皮症　手術・処置等１なし	20	10.25	12.55	0.00	68.65
080020xxxxxxxx	帯状疱疹	-	-	9.00	-	-
080105xxxxx0xx	重症薬疹　手術・処置等２なし	-	-	15.64	-	-
070590xx97x0xx	血管腫、リンパ管腫　手術あり　手術・処置等２なし	-	-	6.80	-	-
080006xx01x0xx	皮膚の悪性腫瘍（黒色腫以外）　皮膚悪性腫瘍切除術等　手術・処置等２なし	-	-	7.90	-	-

第1位の膿皮症とは、溶連菌やぶどう球菌による皮膚感染症である蜂巣炎(蜂窩織炎)を示しています。点滴や炎症部分の洗浄を行い、軽快退院を目指します。平均在院日数が全国平均値より短く、効率的医療が展開されています。

脳神経外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
010060x2990401	脳梗塞（脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満）　手術なし　手術・処置等１なし　手術・処置等２４あり　定義副傷病なし　発症前Rankin Scale 0、1又は2	33	35.00	16.13	3.03	72.82
160100xx97x00x	頭蓋・頭蓋内損傷　その他の手術あり　手術・処置等２なし　定義副傷病なし	17	24.18	9.67	5.88	80.41
010060x2990420	脳梗塞（脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満）　手術なし　手術・処置等１なし　手術・処置等２４あり　定義副傷病２あり　発症前Rankin Scale 3、4又は5	13	51.92	32.92	38.46	83.54
160100xx99x00x	頭蓋・頭蓋内損傷　手術なし　手術・処置等２なし　定義副傷病なし	12	10.67	7.34	0.00	53.58
010060x0990401	脳梗塞（脳卒中発症4日目以降又は無症候性、かつ、JCS10未満）　手術なし　手術・処置等１なし　手術・処置等２４あり　定義副傷病なし　発症前Rankin Scale 0、1又は2	11	14.18	16.20	0.00	70.73

脳梗塞が最も多く、平成28年度診療報酬改定にて(発症時期・入院時JCS・重症度・処置有無・副傷病名有無の組み合わせに)細分化され、患者数がそれぞれのカテゴリーに分散化しています。従って、上位5位中、第1位、第3位、第5位となりました。第1位の脳梗塞は発症3日以内・JCS（意識障害）10未満・エダラボン使用・副傷病名（誤嚥性肺炎等）なし・発症前MRS（脳卒中の機能自立度)2以下の症例です。第3位は同条件下で副傷病名（誤嚥性肺炎等）ありの症例となります。第5位は発症日が4日目以降という点のみ第1位と異なります。第2位と第4位は頭蓋内損傷で、外傷性慢性硬膜下血腫や外傷性頭皮下血腫を発症し、血腫除去を目的とした穿孔洗浄術等を施行する症例が第2位、手術なし症例が第4位となりました。当院では「回復期リハビリテーション病棟」を開設しており、これらの在院日数も包含されてしまうため、平均在院日数では全国平均値より長期化傾向にあります。

泌尿器科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	平均年齢
110080xx991x0x	前立腺の悪性腫瘍　手術なし　手術・処置等１あり　定義副傷病なし	69	3.10	2.49	71.38
110070xx0200xx	膀胱腫瘍　膀胱悪性腫瘍手術　経尿道的手術　手術・処置等１なし　手術・処置等２なし	61	7.23	7.07	76.51
11012xxx040x0x	上部尿路疾患　体外衝撃波腎・尿管結石破砕術（一連につき）　手術・処置等１なし　定義副傷病なし	16	2.13	2.64	54.44
110200xx02xxxx	前立腺肥大症等　経尿道的前立腺手術等	15	9.27	8.52	69.33
180040xx99x0xx	手術・処置等の合併症　手術なし　手術・処置等２なし	10	9.20	9.89	80.00

第1位は前立腺生検を施行し、悪性腫瘍か否かを確認する検査入院症例です。第2位は膀胱悪性腫瘍にて経尿道的膀胱悪性腫瘍手術を施行する症例になります。やや離れて第3位には腎尿路結石症にて体外衝撃波腎・尿管結石破壊術、第4位は前立腺肥大症にて経尿道的前立腺手術を施行する症例が続きます。第5位の手術・処置等の合併症とは体内留置カテーテル感染症を示しています。上位4疾患でクリニカルパス適用となっているため、平均在院日数は全国平均値とほぼ同値です。

	初発	再発	病期分類基準（※）	版数
Stage I	Stage II	Stage III	Stage IV	不明
胃癌	19	11	7	61	-	10	1	7,8
大腸癌	21	23	120	215	26	60	1	7,8
乳癌	-	12	-	-	-	-	1	8
肺癌	20	13	19	11	29	29	1	8
肝癌	-	-	-	-	-	-	1	8

	患者数	平均在院日数	平均年齢
軽症	25	10.48	59.24
中等症	80	17.10	77.75
重症	29	18.66	83.55
超重症	10	25.60	83.90
不明	-	-	-

発症日から	患者数	平均在院日数	平均年齢	転院率
3日以内	106	47.25	77.73	12.31
その他	24	40.92	76.13	0.77

消化器内科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K7211	内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術長径２センチメートル未満	259	0.07	1.00	0.00	69.35
K688	内視鏡的胆道ステント留置術	32	3.94	13.16	3.13	79.06
K654	内視鏡的消化管止血術	24	1.17	11.04	8.33	73.75
K7212	内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術長径２センチメートル以上	23	0.30	2.87	0.00	64.65
K6872	内視鏡的乳頭切開術胆道砕石術を伴うもの	16	2.25	6.75	6.25	74.31

大腸ポリープ切除術が最も多く、長さにより直径2㎝未満と直径2㎝以上に区分されます。第1位は直径2㎝未満、第4位は直径2cm以上の手術です。当院では患者さんの安全・安心を最優先に考え、また偶発合併症を防止する目的から、1泊2日クリニカルパスを適用し手術を施行しています。第2位の内視鏡的胆道ステント留置術は、胆管癌、膵臓癌における新生物症例が多く、総胆管結石や膵炎においても施行する場合があります。第3位の内視鏡的消化管止血術は、消化管の出血部位を内視鏡下で確認後、無水エタノールや止血クリップ等により止血する術式であり、この中には、大腸ポリープ切除術の偶発合併症としての「術後切除部後出血」に対する止血術も包含されます。第5位の内視鏡的乳頭切開術(胆道結石を伴う)は、総胆管結石を除去する場合の胆管出口を切開し拡張する手術となります。

循環器内科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K5493	経皮的冠動脈ステント留置術その他のもの	64	1.92	4.42	0.00	72.80
K5972	ペースメーカー移植術経静脈電極の場合	19	2.05	7.53	0.00	78.26
K5492	経皮的冠動脈ステント留置術不安定狭心症に対するもの	16	0.00	12.75	6.25	78.44
K597-2	ペースメーカー交換術	-	-	-	-	-
K5463	経皮的冠動脈形成術その他のもの	-	-	-	-	-

虚血性心疾患(心筋梗塞・狭心症等)に対する経皮的冠動脈ステント留置術(PCI)が最も多く、発症時間・来院時間・手術開始時間等により区分され、第1位と第3位にそれぞれランクインしています。多くの症例で患者さんの身体的負担を少なくすべく、クリニカルパスを適用しています。第2位は心房細動・洞不全症候群・房室ブロック等に対するペースメーカー移植術となります。こちらもクリニカルパスを適用して、入院日数の適正化に努めています。

外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	平均年齢
K6335	ヘルニア手術鼠径ヘルニア	84	1.15	3.06	69.80
K672-2	腹腔鏡下胆嚢摘出術	37	3.03	8.08	69.49
K6113	抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置（頭頸部その他）	23	3.57	3.09	69.65
K719-3	腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術	18	7.22	18.33	75.94
K718-21	腹腔鏡下虫垂切除術虫垂周囲膿瘍を伴わないもの	12	1.08	3.50	35.08

第1位は鼡径ヘルニア手術で、クリニカルパスを適用し、5日間入院にて施行されています。第2位の胆嚢炎に対する胆嚢摘出術、第4位の結腸悪性腫瘍に対する結腸切除術、そして第5位の虫垂炎に対する虫垂切除術は、開腹せずに腹腔鏡下にて施行することで身体への負担が軽く、入院日数短縮に繋がっています。第3位は化学療法抗癌剤を頻回に静脈へ注入する目的でのカテーテル留置術となっています。主にこれから化学療法を施行する患者さんに対し、抗癌剤を腫瘍の栄養動脈から効率的に投与することによって強力な効果を期待し、更に全身への影響を少なくして副作用を軽減させることができます。

呼吸器外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K514-23	胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術肺葉切除又は１肺葉を超えるもの	15	2.67	9.40	0.00	71.73
K5131	胸腔鏡下肺切除術肺嚢胞手術（楔状部分切除によるもの）	-	-	-	-	-
K514-22	胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術区域切除	-	-	-	-	-
K0072	皮膚悪性腫瘍切除術（単純切除）	-	-	-	-	-
K5132	胸腔鏡下肺切除術その他のもの	-	-	-	-	-

平成29年7月に新設された当科では、多くの症例で、患者さんの身体的負担軽減を目的としたクリニカルパスを適用し、常勤専門医による肺の悪性腫瘍手術が施行されています。いずれも低侵襲であり、術後の疼痛が少ないため早期復帰が期待でき、入院日数も短縮できる胸腔鏡下手術となります。第1位の胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術は、1肺葉では腫瘍が残存するときに、隣接する肺葉の部分切除を追加、又は2葉を切除(上中葉切除・中下葉切除)し、同時に肺門・縦隔リンパ節郭清も施行される術式です。

整形外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K0461	骨折観血的手術肩甲骨、上腕、大腿	63	6.38	39.92	12.70	85.22
K0811	人工骨頭挿入術肩、股	60	6.62	40.47	5.00	84.98
K0462	骨折観血的手術前腕、下腿、手舟状骨	23	3.87	19.91	0.00	67.83
K0463	骨折観血的手術鎖骨、膝蓋骨、手（舟状骨を除く。）、足、指（手、足）その他	12	2.75	21.67	0.00	49.08
K0821	人工関節置換術肩、股、膝	-	-	-	-	-

第1位、第3位、第4位に骨折観血的手術(ギプス固定では治癒が難しい複雑な骨折や重度の骨折、関節周辺を骨折した場合に施す手術)が入りました。骨折部位により、大腿骨(肩甲骨・上腕を含む)、下腿骨(前腕・手舟状骨を含む)、鎖骨(膝蓋骨・手・足・指を含む)の順番になります。大腿骨頚部骨折の場合、骨折部の血行不良、関節内での骨折など、骨癒合が得られにくい条件が重なっているため、骨折した骨頭を抜去して人工の骨頭に置換する手術を行います。これらの手術である人工骨頭挿入術と人工関節置換術が第2位と第5位(10件未満のため数値未掲載)にランクインしています。両者の違いは臼蓋(骨頭を支える部分)の置換を行うか否かであり、行う場合は人工関節置換術、行わない場合は人工骨頭挿入術となります。当院では在宅復帰を目的とした「地域包括ケア病棟」を開設しており、上記手術症例においてはその利用率が高く、平均在院日数も長期化傾向にあります。

産婦人科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K877	子宮全摘術	61	1.54	5.33	0.00	50.20
K8881	子宮附属器腫瘍摘出術（両側）開腹によるもの	21	1.52	4.71	0.00	49.57
K9091ﾛ	流産手術妊娠１１週までの場合その他のもの	12	1.00	0.00	0.00	34.17
K867-3	子宮頸部摘出術（腟部切断術を含む。）	10	1.20	0.90	0.00	45.50
K8721	子宮筋腫摘出（核出）術腹式	-	-	-	-	-

子宮筋腫や子宮頚部異形成等における子宮全摘術が61件で第1位となりました。第2位は卵巣嚢腫(卵巣腫瘍)における子宮附属器腫瘍切除術、第4位は子宮頚上皮内癌(子宮頚部異形成)により子宮頚部摘出術を施行する手術になります。第3位は稽留流産や進行流産における流産手術(保険適用)です。婦人科領域を担当する常勤医師数増により、多くの患者さんに医療提供を行うことが可能となっています。

眼科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K2821ﾛ	水晶体再建術眼内レンズを挿入する場合その他のもの	342	1.00	1.00	0.00	74.63
K2801	硝子体茎顕微鏡下離断術網膜付着組織を含むもの	58	0.97	1.02	0.00	73.72
K281	増殖性硝子体網膜症手術	26	0.92	0.96	3.85	69.92
K2802	硝子体茎顕微鏡下離断術その他のもの	-	-	-	-	-

全診療科における手術件数で第1位でもある白内障手術が主な手術となります。片眼・両眼ともに3日間のクリニカルパスを適用しています。前年度から15件増加しており、地域性を鑑みても、需要の高い手術の1つであります。また、殆どの症例が2泊3日で両眼手術を行います。3日間の入院で両眼手術を施行する医療機関は少なく、患者さんが当院を選択する要素の1つともなっています。第2位には網膜前膜の手術となる硝子体茎顕徴下離断術が入り、こちらも前年度から38件増加しています。第3位は重度の増殖網膜症に対する増殖性硝子体網膜症手術で前年度10件未満から大幅に増加しました。近隣眼科とも連携を取りながら、更なる充実化に取り組んでいます。

脳神経外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K164-2	慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術	14	0.79	22.00	7.14	81.29
K609-2	経皮的頸動脈ステント留置術	-	-	-	-	-
K0811	人工骨頭挿入術肩、股	-	-	-	-	-
K664	胃瘻造設術（経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む）	-	-	-	-	-
K1781	脳血管内手術 1箇所	-	-	-	-	-

外傷等により一定の時間が経過後、硬膜とくも膜の間にできた血腫に対して穿頭して抽出し、更に洗浄しドレナージを行う慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術が主な手術となっています。平均年齢が80歳を超えており、高齢患者さんを中心に手術が展開されています。また、症状安定後「回復期リハビリテーション病棟」へ転棟する症例もあり、平均術後日数が長期化する傾向にあります。

泌尿器科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K8036ﾛ	膀胱悪性腫瘍手術経尿道的手術その他のもの	60	1.43	4.75	0.00	76.77
K768	体外衝撃波腎・尿管結石破砕術（一連につき）	17	0.53	4.59	0.00	56.18
K8411	経尿道的前立腺手術電解質溶液利用のもの	14	3.07	9.00	0.00	71.43
K8411	前立腺悪性腫瘍手術	-	-	-	-	-
K783-2	経尿道的尿管ステント留置術	-	-	-	-	-

膀胱悪性腫瘍における経尿道的膀胱悪性腫瘍手術が第1位となっています。第2位は腎尿管結石症に対する体外衝撃波腎・尿管結石破壊術、第3位は前立腺肥大症に対する経尿道的前立腺手術と続いています。上記3手術ともにクリニカルパスを適用し、医療の標準化に努めています。

DPC	傷病名	入院契機	症例数	発生率
130100	播種性血管内凝固症候群	同一	-	-
130100	播種性血管内凝固症候群	異なる	21	0.45
180010	敗血症	同一	-	-
180010	敗血症	異なる	24	0.51
180035	その他の真菌感染症	同一	-	-
180035	その他の真菌感染症	異なる	-	-
180040	手術・処置等の合併症	同一	25	0.53
180040	手術・処置等の合併症	異なる	-	-

令和元年度 公立阿伎留医療センター 病院指標

令和元年度公立阿伎留医療センター病院指標